インデックス投資は仮に株式を扱うものであれば、全世界対象のインデックス投資商品,、全米対象のインデックス投資商品ともに6～10%程度が過去の平均年間利回りです。
他にも債券を主体するもの、コモディティ（金や原油など）などいくつか種類があります。
いくつか例を挙げてご紹介しましょう。
インデックス投資の長期的な利回り
全世界対象：
- MSCI World Index
- 20年の平均年間利回りは8.6%
- 米MSCI社が提供する外国株式インデックスです。対象は先進国24か国、新興国21か国、フロンティア国25か国の約70か国。各国市場の時価総額上位約85％をカバーする広範なインデックス商品です。
- S&P Global 100 Index
- 20年の平均年間利回りは9.1%。
- 対象は先進国、新興国を含む約30か国で各国市場の時価総額約70％をカバーします。
- FTSE All-World Index
- 20年の平均年間利回りは8.7%
- 英FTSE社が提供する外国株式インデックスです。対象は先進国24か国、新興国23か国の約50か国で各国市場の時価総額約90-95％をカバーします。
全米対象：
- S&P 500 Index
- 20年の平均年間利回りは9.8%
- 米S&P社が提供する外国株式インデックスです。対象は新興市場を含む米国市場の全銘柄で、米国株式市場全体の時価総額上位85％をカバーします。50年以上歴史のある、米国市場を代表する有名なインデックスです。
- vangurd VTI
- 20年の平均年間利回りは9.7%
- NASDAQ Composite Index
- 20年の平均年間利回りは10.8%
- 米NASDAQ Stock Market社が提供する外国株式インデックスです。
- 米国の新興株市場であるNASDAQ（ナスダック）に上場しているすべての銘柄が対象で、ハイテク銘柄が多くなっています。
株式を扱うインデックス投資指標は、「全世界」だと9%程度、「全米」だと10%程度が過去20年の平均利回りになっています。
この20年はアメリカの成長がわずかに上回っていました。
一方で、一般的には債券やコモディティを対象としたインデックス投資の平均リターンは1～3%です。
もし、5年以上の長期で運用するならば、長期利回りが優れた株式をメインとしたインデックス投資をおすすめします。
理由は、インデックス投資は、個別の企業を選ぶ必要がないので簡単に証券市場に参加することができ、かつ市場全体の業績を反映したリターンを得ることができるというメリットがあるからです。
過去の株式市場の歴史を見ると、市場の変動や経済指標などの影響でショートテームでは低いリターンも見られることがありますが、長期的には成長傾向にあり、平均的には高いリターンを上げる傾向があります。
なので、長期や安定性という観点からはインデックス投資はとても有望な選択肢です。
インデックス投資と他の投資法の比較
他の代表的な投資方法には、インデックス投資のような銘柄をパッケージ化したものではなく、個別に「株式投資、債券投資、不動産投資、コモディティ投資、外国為替投資」などを行う方法があります。
年間投資利回りは投資のタイプや市場の状況、投資期間などによって大きく異なりますが、一般的には、株式投資では7%程度、債券投資では3%程度、不動産投資では5%程度、コモディティ投資では4%程度、外国為替投資では2%程度が目安とされています。
当然ですが、実際の利回りはこれらの数値より変動することがあり、市場や経済状況によっては大幅な損失を被る可能性もあることから、複数の投資先を考慮して適切なバランスをとることが大切です。
特に個別の株式投資は、投資先企業の分析が必須で、インデックス投資に比べて株価の変動も大きいため、上級者向けと言えます。
よく分析しないで投資すると資金の全額を失うなどどいうことも起こりえるので注意が必要です。
インデックス投資の特徴
インデックス投資は、株式市場や債券市場などのマーケットを反映する指標（例：S&P 500やMSCI World）を投資対象とする投資方法です。
インデックス投資の特徴としては以下のようなものがあります。
安定性 - 市場全体に投資するため、単一の株式やセクターに頼らずにリスクを分散することができます。
低コスト - 株式や債券を選ぶ必要がないため、投資アドバイスやリサーチなどの費用が不要となります。また、個別の株式を購入する必要がないため、手数料も低く抑えることができます。
投資利回り - 市場全体を反映するため、長期的には市場全体の平均利回りに近い利回りを得ることができます。
これらの特徴から、インデックス投資は初心者の方やリスクを抑えたい投資家にはおすすめの投資方法です。
インデックス投資の選び方
インデックス投資商品の選び方ですが、複数の要素を考えて決める必要があります。
- 投資対象: 投資したい市場を特定することが重要です。例えば、全世界株式や特定地域の株式など（個人的には、全世界もしくは全米をおすすめします）。
- インデックスの種類: 株式指数、債券指数、混合指数など多様なインデックスがありますので、目的に合ったインデックスを選ぶことが重要です。（5年以上の長期で運用する予定であれば、株式指数のみでも運用でも、個人的には問題ないと思います。引き出しまで5年を切ってきたら債券比率もしくは現金比率を上げることを検討しましょう）。
- 投資期間: 長期的な投資の計画を持っている場合は、長期的な利回りを追求するインデックスが合っています。短期的な投資に興味がある場合は、短期的な利回りにフォーカスするインデックスが適しているかもしれません（個人的には長期運用をおすすめします）。
- 投資金額: インデックス投資商品は一般的に低コストで利用できますが、投資金額によって手数料や管理費用などの費用が異なることもありますので、予算に合った商品を選ぶことが重要です（基本は購入手数料0で年間の信託報酬が0.3%以下のものを選びましょう）。
- 投資目的: 投資目的に合ったインデックスを選ぶことが重要です。例えば、配当収益を追求する場合は配当指数が適しているかもしれません（基本的には、配当を行う分配回数が多すぎるとファンド自体の手数料が膨らんで、ファンドの実質リターンが減る傾向があるので、年2回以内のものをおすすめします）。
まとめ
インデックス投資の利回りは、株式を扱うインデックス投資では平均年間リターンは6%から10%程度、
そして債券やコモディティを対象とするインデックス投資の場合は、平均リターンは1%から3%です。
他の投資方法としては、株式投資、債券投資、不動産投資、コモディティ投資、外国為替投資などを個別に行う方法がありますが、
平均的な利回りは株式投資が7%、債券投資が3%、不動産投資が5%、コモディティ投資が4%、外国為替投資が2%程度です。
インデックス投資はリスクを分散することができ、低コストであり、長期的に市場全体の平均利回りに近い利回りを得ることができます。
そのため、初心者の投資家やリスクを抑えたい方にはおすすめですので
是非、自分の状況に合わせて検討してみてください。