株式投資

株で借金はできるのか【信用取引だと可能性あり!】

2020年6月27日

株で失敗すると借金を背負うって本当?

どうなったら借金できるの? 株価が0になったらどうなる?

そんな疑問に答えます。





私は株式投資を10年以上続けてきましたが、それが原因で借金を作ったことはありません。

失敗や成功を繰り返してきましたが、常に最悪のケースがわかっていたので未然に防ぐことができ、借金はできませんでした。

そんな経験から言えることをシェアしていきます。


1.株式投資をしても基本は借金にならない

結論からいうと普通に株式投資を行っていれば、借金はできません。

1000円で買った株が0円になった場合は、投資した金額が0になるだけです。

マイナスは発生せず借金にはならないことを意味します。

※実際に会社が精算する場合は、債権者へ債務を返済したのち残った残金(不動産やその他資産の売却分)を株主に返金します。

なので、いくらか株主に戻ってくる場合が多いです。

ただし、通常とは異なる売買システムを選択していると借金ができるケースがあります。


2.株式投資をして借金になるケース

それは「信用取引」です。

これを理解する上で、現物取引と信用取引の違いを理解することが必要です。

現物取引・・・投資金額分の投資が可能な取引
信用取引・・・投資金額以上の投資が可能な取引



現物取引は投資した金額分の投資が可能です。

100万円なら100万円分の株券が購入可能です(当たり前ですね)。

一方で信用取引は、投資金額以上の投資ができます。

100万で200万分の株券が買えてしまいます。

現状では拠出金の最大3.3倍まで購入可能なので、投資金100万なら最大で330万円分の株券が買える計算ですね。

この信用取引というシステムで売買を行うと借金が発生するケースが出てきてしまうのです。

借金ができるケース①

次の例で説明します。

投資金額(自己資金)100万円で購入した株が50%値下がりしたときの損失額を比較しましょう。

現物取引の場合、購入した株が半減すると損失は-50万円発生しますが、株の評価額はまだ50万円分あります。

この状態で売却すれば、50万円は戻ってくるので借金が発生することはありません。

(投資金額100万円‐損失額50万円 = 50万円返却される)

一方で信用取引で最大330万購入した場合を想定しましょう。

購入した株が半減すると、-165万円の損失が発生します。

ただし、実際の投資金額は100万なので100-165で借金が発生してしまうのです。

(投資金額100万円‐損失額165万円 = -65万円借金)

信用取引は、利益が大きくとれるチャンスがある一方で目論見が外れた場合、大きな借金を背負うリスクがあることがわかりますね。

借金ができるケース②

もうひとつの借金ができるケースは、「投資する資金を借金で用意する」です(これも当たり前ですね)。

今では、株式購入目的で銀行から借り入れることは不可能ですが、消費者金融ではいまだに借りれてしまいます。

消費者金融の金利は10%以上はザラでとても株式投資のリターンに見合うものではありません。

初心者が行うとあなたと大切な家族を破滅に追いやる可能性が極めて高いと言えるでしょう。

決して推奨しません。

投資はあくまで余裕資金で行いましょう。


<借金ができるケース>
信用取引
現物でも信用でも借金して資金を用意したとき




3.株式投資で損失を出さないためには

株式投資で最悪なのは借金を作ってしまうケースですが、そもそもは損失をできるだけ回避することが重要です。

損失を回避できれば、自然と借金を背負うケースも減るでしょう。

①投資の勉強をする

投資の勉強をしましょう。

ここまで株と借金の話をしたので投資に怖いイメージを持つかもしれませんが、正しく行えばあなたの資産形成に役立つものとなります。

例えば、投資を学んで運用利率を年率1%から10%に上げることができれば、あなたは27年も人生の自由時間を獲得できます(詳細は別記事)。

初心者へのおすすめはインデックス投資です。

初めはインデックス投資を勉強し複数年、実績を積むとよいでしょう。

ある程度、実績を出せたら個別株への投資も行ってよいと思います。

そのときは中長期目線で各企業の経済特性に注目しましょう。

PBR, PER, PSR, 売上高営業利益率… etc.の用語について理解し、企業分析を行えるようにしましょう。

②現物取引で行う

基本は現物取引で行いましょう。

借金を背負う可能性がなくなるからです。

私は、10年以上株式投資を行っていますが、信用取引を行ったことはありません。

それでも数千万円の資産を築けています。

③信用取引で損切りの逆指値を入れて行う

初心者のうちは信用取引を行うべきではないと思います。

投資先の経済特性だけではなく、相場の変動を読む必要があり、さらには失敗した場合は前述のとおり借金を作る可能性があるからです。

ただし、そのリスクを理解した上で行いたい方は必ずしも止めません。

その場合は、借金を作らないように逆指値を入れて取引を行うようにしましょう。

逆指値とは、既に保有している株式に対して、一定ラインに下がったら、或いは上がったら決済される注文です。

借金を作らないラインに損切り値を設定しておけば、損失リスクをコントロール可能です。


まとめ

株で借金ができるケースを紹介しました。

何かを始める際に想定される最悪の事態を理解しておくことは重要です。

少しでも読者に参考になれば幸いです。


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