株式投資

株の勉強方法 ロードマップと教材を紹介   【初心者向け】

2020年5月25日

株で儲けるようになりたいけど、どのように勉強したらいいかわからない。

何をどこまで勉強したらよいだろうか。

初心者におすすめの勉強法を教えてほしい。

そんな悩みに、投資歴12年の私が辿り着いた「株の中長期投資」の勉強法を解説します。少しでも参考になれば幸いです。


株式投資勉強のロードマップ



私は独学で株式投資について勉強しました。

個別株の投資は2010年から始め、10年経過現在、インデックス投資の指標であるS&P500を3%上回る投資実績を上げています(10年平均の年率)。

しかし、独学だったので今のスタイルに行き着くまでには、長い時間がかかりました。

誰かから学んでいたら、もっと効率よく勉強できたかもしれません。

ただ、信頼できて投資で実績を出している人に直接教えてもらえる機会はなかなかないし、聞けたとしてもむやみに時間を奪いたくないと考えてしまう性格だったため、(彼らはきっと高収入で時間単価が高いはず。。。)独学することを選びました。

私と同じように感じる方もいると思いますので、そういった方向けに記事を書いて行きます。

<補足>
※今では株式投資スクールがいくつかありますので、例えば、ファイナンシャルアカデミーで基礎を早く身に着けるのも手ですね。

今だと無料体験会がありますので、自分に合ってそうか確認するのもありだと思います。

ファイナンシャルアカデミー




本記事を読んでほしい人

インデックス投資を実践済みの方/実践はしてないが個別株投資に興味がある方。
ちなみに、テクニカルチャートのみで売買するトレーダー向けの記事ではありません。
中長期目線で企業の経済特性に注目して投資を行い、コツコツ含み益を増やしたい人向けの記事となっております。



本記事のとおりに実行すれば、インデックス投資と同等以上の結果を目指せます。


1.個別株投資の目標を理解する

まずは、個別株投資を行う上で「目標の成績」を知る必要があります。

答えは、「インデックス投資の年間リターンを上回ること」です。

なぜなら、投資初心者にとってインデックス投資が最も取り組みやすく、実績を出しやすい投資法であることが既に証明されているからです(インデックス投資については別記事参照)。

従って、これを上回らなければ、個別株投資を行う意味がそもそもなくなってしまいます。

インデックス投資の有用性はこちらの書籍を参考に勉強してください。



インデックス投資がいかに歴史的に優れているか、なぜ、9割の個別株投資ファンド(アクティブファンド)がインデックス投資に負けてしまうかが書かれています。

インデックス投資を上回るのはかなり大変ですが、一緒に頑張りましょう。

2.財務諸表の基礎を理解する

目標が決まったら、個別株投資に必要な基礎を学びましょう。

投資する企業に値するか判断するためには、財務諸表に載っている言葉や見方をある程度理解しなくてはなりません。

こちらで基礎的な内容は一通り学べます。


売上高純利益率、自己資本比率、ROE, ROA, PER, PBRなどの言葉をしっかり理解しましょう。

後の銘柄分析のときに必要になります。


本の中盤でチャート分析についてかかれてますが、現時点ではテクニカル的な要素はあまり気に留めなくてもよいかと思います(テクニカルの内容を理解できなくても悲観する必要はありません)。


3.銘柄選定方法を学ぶ

続いて銘柄選定のスキル習得を目指します。

習得すべき内容は

①銘柄の1次スクリーニング法
②有価証券報告書の入手方法
③企業価値の概算方法


の3つです。

①銘柄の1次スクリーニング法

1次スクリーニング法ですが、証券会社の銘柄発掘ツールを使うと便利です(口座開設がまだの人は開設しましょう)。

SBI証券、楽天証券、マネックス証券のどのツールでもOKですが、マネックス証券の銘柄スカウターが特におすすめです。

スクリーニング検索後に見れる各企業情報が整理されており、見やすく、網羅的でもあります。使い方はこちらで学ぶとよいでしょう。

>マネックス証証券の銘柄スカウター 使い方

口座登録をしないで使えるツールとしてはこちらもあります。

ただし、検索条件項目が少ないことや検索語の分析データが弱いことがデメリットです。

②有価証券報告書の入手方法

1次スクリーニングで気になる企業が見つかったら、財務諸表を確認します。

企業のHPに行くか、EDINET(国内株)、EDGAR(米国株)から財務諸表を入手しましょう。

おすすめはEDINET, EDGARから有価証券報告書を入手することです。

企業のIR情報ですと、「各社で書式がちがう、5年分の情報ない、知りたい情報が載ってない」等の問題で分析・比較の使い勝手がそこまで良くないです。

EDINETやEDGARの入手方法は今後、別記事で解説します(操作自体は非常に簡単です)。

③企業価値の概算

これは非常に重要です。

企業価値を概算しないまま、その株式を購入することは、投資ではなく投機(ギャンブル)になってしまうからです。

これだと日々の株価の値動きに右往左往することになるでしょう。

なので、入手した財務諸表から、企業価値を概算しておくことは非常に重要なのです。(投資をするときは、概算値にリスク許容率をかけて、それを株価が下回ったら買えばよいのです)

例えば、「毎年100万円発掘される鉱山の価値」を概算できますでしょうか。

これができるようになるには、下記の本がおすすめです。


毎年一定額もらえる債券などの現在価値を算出できるようになります(DCF法という方法の基礎です)

個人的には1,2章を理解しておけばよいかと思います。


続いての教材は下記です。


この本では、企業価値概算のケーススタディを行えます。

実際にバフェット(世界一の投資家)が投資したケースを題材にしてますので概算値に対して株価がいくら以下になったら、彼が投資したのかを学ぶことができます。

自分が概算した流れがあっているか、彼の投資判断と比べて数値基準があまくないか、等を確認できます。


4.購入判断、売却判断

購入は、「株価が概算値を下回ったら買う」が原則ですが、他にも注目すべき重要な指標があります

PERやPBRは売買のタイミングについて手掛かりをくれますが、企業の永続性は教えてくれません。

そこで重要になるのが「経済的のれんの価値」という指標です。

世界一の投資家バフェットが、今や最も重視する投資指標のひとつです。

「経済的のれんの価値」が高いと「強い価格決定力」があり、長期で利益を上げやすい会社と見なすことができます。

購入に際し、一定以上の数値であることを確認するとよいでしょう。

この「経済的のれんの価値」を算出する方法は公開されており、以下の本で学べます。



「経済的のれんの価値」が、一定以上であり、かつ伸び続けている間はむやみに売る必要ないと解説されてます。

また、この本は投資に関する心構え・企業会計・税務、ガバナンス全般についてもかかれており、良書です。

私は特に投資の心構えに関するエピソードが好きなのですが、例えば下記のような内容ですね。

・Mrマーケットの話 ⇒ 株価の変動に対する心構え
・ゴットロックス家の話 ⇒ 投資における継続コストについて
・見送り三振の話 ⇒ 投資案件の選別
・農場の話 ⇒ 価格の変動よりも農場の生産性が重要

このエピソードを頭に入れておくだけでも、相場に右往左往しなくなり、かなり精神が安定します(笑)

本のデメリットとしては600ページぐらいのボリュームがあるので一度に読むと疲れますのでご注意を。

飽きたら休んでOKです。


まとめ

私が独学で実践した勉強方法について纏めました。

手当たり次第、本を200冊以上を読んで厳選した書籍をもとにロードマップを作成しました。

私自身は遠回りしましたが、本記事の内容を順に勉強すれば、かなり近道することができます。

必ずしも、万人向けとは限りませんが、少しでも参考になれば幸いです。

それでは素敵な投資ライフを!

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