「有価証券報告書や決算短信を読めば、企業分析できるけどもっと効率的に企業分析できるツールやサイトはないのだろうか。」
「経営者の資質や市場のトレンド情報も効率的に収集したい」
そんな思いを抱えている投資家もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本の上場企業数だけでも3800社を超えています。
多くのチャンスをつかむためには、できるだけ効率的に分析・情報収集したいところですよね。
そこで今回は、個人投資家である私が投資歴13年の中で本当に役立ったと思える企業分析ツール・サイトをご紹介していきます。
尚、本記事でご紹介するツールは、チャート分析に役立つものではありません。
あくまで各企業の稼ぎやブランド(ファンダメンタル)に着目した企業分析ツールおよび市場動向に着目した情報収集方法についてご紹介します。
目次
無料の株分析ツール
銘柄分析に役立つツール
企業の財務を分析をする上で外せないのが、証券会社の分析ツールです。
特に優れている2社をご紹介します。
☑マネックス証券の「銘柄分析」(銘柄スカウター)
まず、万能なのがマネックス証券の(銘柄スカウター)です。
マネックス証券のサイトにログインし、各銘柄を検索後に「銘柄分析」をクリックするだけで使えます。
・貸借対照表の2期分推移が確認できる
・設備投資、有利子負債、資産・債券回転率の推移が確認できる
・その企業の適示開示資料が簡単にみれる(企業のHPにいく必要なし)
上記のように非常に見やすいですね。
またマネックス証券のサイトでは企業の競合優位性の調査にも優れています。
特徴は下記ふたつ。
①同業他社銘柄が瞬時にわかる。
②選んだ競合他社との売上や営業利益推移を比較できる
①に関してですが、競合を特定し整理するのって意外に大変です。
それが、銘柄項目欄にわかりやすく載ってます。これは嬉しい。
②関しては、他の証券会社にはなかなかない機能です。
競合と並べて指数推移を比較できます。
それからマネックス証券では銘柄のスクリーニング機能も優れています。
「10年間変化」についてスクリーニングできるのが特徴です。(売上、営利、粗利など)
他社は項目が少ないですし、長くてもせいぜい5年です。
ここまで長期で検索できるのはマネックスだけかと思います。
全部無料で使えますので、気になる方は使ってみてください。
マネックス証券☑GMOクリック証券の「財務分析」
マネックス証券の機能を補完できるのがGMOクリック証券の「財務分析」です。
ログイン後に「株式」をクリックし、各銘柄を入力・クリック後にさらに「財務分析」をクリックすれば使えます。
マネックス証券の他社にはない最大の特徴は「コスト分析力」にあります。
他のツールにはないわかりやすさです。
①バリューチェーン分析ができる
②財務数値の推移が認できる
③貸借対照表の10年分推移がわかる
①バリューチェーン分析ができる
資金調達、設備投資、仕入れ、生産(在庫)、売り上げ、回収ごとに10年の金額推移を見れるので在庫が過度に積みあがってないか、売り上げ債権の回収が進んでいるか視覚的に把握できます。
②財務数値の推移が確認できる
売上高営利率、販管費率、原価率、研究開発費、資産回転率などが5年分がグラフ化されています。
コストに関する財務数値を載せているツールはほとんどない中で5年分を知れるのは驚異的です。
自分で計算してグラフにするとなると数時間かかります。
その手間がなくなるのは非常にありがたい。。。
③貸借対照表の10年分推移がわかる
マネックス証券でもありましたが、GMOクリック証券だと10年分です。
非常にわかりやすいですね。
経営者の資質判断に役立つツール
☑youtube
企業の成長にとって、経営者の資質は大きな影響を与えます。
その意味でyoutubeも有益な情報源です。
「銘柄名・証券コード」で検索すれば、ストックボイスや決算説明会などの動画がヒットするので参考にできます。
是非、経営者の「話す内容」、「論理性」、「情熱」、「ビジョン」などをチェックしてみてください。
友人が言っていましたが、慣れれば、嘘や隠したい部分があるとすぐにわかるようになるとのこと。
私は、まだその域には達してませんが。。。
トレンド・市況確認に役立つツール
業界のトレンド、市況を確認するには株探、ツイッター、googleアラートの3つが有益です。
☑株探
株探の中で個人的に重宝している機能は、「銘柄ランキング」と「大株主情報」です。
銘柄ランキングでは毎日、ストップ高の銘柄をチェックして業績やバリュエーションが変わった銘柄がないか確認しています。
中長期的な業績が伴ってさらに株価が上がると判断できれば、購入することもあります。
それから各企業の大株主情報も有益です。
あくまで私の感覚的ですが、株主思いの企業であったり、業績が長期で伸びやすい企業は大株主が存在するケースが多いです。
特に創業者が株主など「経営陣に大株主」が存在する場合、特に顕著です。
株探では過去5年の大株主推移を確認できます。
☑ツイッター
気になった企業についてツイッターで検索してみましょう。
その企業のサービスについて正直な感想が出てきます。また、経営陣がツイッターを行っている場合、経営者の素質を知る手がかりとなります。
企業サービスの満足度が高いと判断できれば、優良な企業である可能性が高まります。
☑googleアラート
それから情報収集で意外に便利なのがgoogleアラートです。
もし、あなたが今注目している株テーマがあれば、グーグルアラートにそのキーワードを登録してみましょう。
私であれば、今は「デジタルトランスファーメーション」「5G」などを登録しています。
登録しておくと、定期的にキーワードに関する記事を紹介してくれます。
個人的に役立ったのがキーワードに関する市場規模推移などが数字でわかる記事や業界の有望企業に関する記事に出会えたことです。
この情報は投資する上で大きな判断材料になりました。
市場規模などの数字は、実は無料で取れそうでなかなか見つけにくいものです。。
有料の株分析ツール
☑openwork
openworkは実はかなり使えます。
各企業で実際に働いたことのある人の口コミが見れるので内部から見た会社の強みや弱みなどがわかるのです。
「実は競合がいない」とか「このサービスは業界一」などが赤裸々にわかります。
この財務諸表ではわからない情報にアクセスできるツールは他にはほとんどありません。
私の場合、月1100円を払って無制限にみれるようにしており、気になる銘柄は必ずチェックするようにしています。
有料ですが、コスパはかなり良いかと思います。
自分でいちいち退職者を調べてインタビューするわけにはいきませんしね。
番外編(有料)~トレンド確認~
☑日経新聞
日々の経済界全般のトレンドを知るには日経新聞がベストかと思います。
私の場合、「日経新聞+日経産業新聞」のデジタル版を契約しており、月5804円です。
今まで多くの投資に役立つ情報を得てきました。
意外に穴場情報なのが日経新聞を契約するとみれる、月~金発行の「地域経済」です。
上場したての有望企業のサービスが大企業採用されたとか、投資に役立つニッチな情報が載っています。
まとめ
株式投資に役立つツールやサイトをご紹介しました。
日々の企業分析の効率化やトレンド把握、ニッチ情報の入手に役立ててみてください。
本記事が少しでも役に立てれば幸いです。