投資信託

投資とギャンブルは違う?【やり方次第でどちらにもなる!】

2020年6月6日

投資ってギャンブルと一緒でしょ?

もし違うならその理由を教えてほしい。

その疑問に投資歴10年以上の私が答えます。



私は、投資とギャンブルの違いを認識して投資を行うことで、一定の実績を出してきました。

この違いを認識しないで投資を行えば、「投資 = ギャンブル」となってしまい損失を出すのは確実です。

是非、この記事を読んでその違いを理解していただきたいと思います。


1.やり方次第でどちらにもなる!

「投資=ギャンブル」という先入観があるのは当然

あなたが「投資=ギャンブル」という先入観があるとしたら、それは当然なのです。

というのも、日本では学校で金融についてほとんど学びません。

金融先進国であるでアメリカやイギリスは、10歳前後から金融教育が始まり、お金を稼ぐとはどういうことか、将来かかる生活費や管理方法、そして運用方法に至るまで、金融の基礎を時間を掛けて学びます。

一方、日本では、そういったお金に関することは学校で教えておらず、社会人になって初めて取り組む場合がほとんどです。

教育といえば、せいぜい、親から「将来のために貯金しなさい」と言われるぐらいではないでしょうか。

これだと、投資を学ぶ機会が得られず、投資=わからない・怪しい・ギャンブルというイメージになるのは当然です。


マイナスサムゲームはギャンブル/プラスサムゲームは堅実な投資

ギャンブルは「期待利益が0以下になる行動」をいいます。

例えば、宝くじの還元率は約45%に設定されており、期待利益は-55%です。

確率論的に、宝くじを買い続けると-55%の成績に収束していきます。

運営が55%分のお金を取っているからに他なりません。

1万円分購入したら、4500円しか返ってこない計算ですね。

このように、購入者の拠出金額を下回る金額以下しか分配されないシステムをマイナスサムゲーム(分配総量が拠出総量よりもマイナスのゲーム)といいます。

宝くじ、カジノ、競輪、パチンコなどがこれに当たります。

残念ながら、たとえ短期的だとしても購入者全員が儲けることは不可能なのです。


一方で、確率論的に購入者の拠出金額以上の分配金が支払われるシステムが存在しています。

これをプラスサムゲームといい、上場投資信託や株式投資が代表例です。

プラスサムゲームでは「拠出金というパイ」は増えていきます

どういうことかというと、上場投資信託や株式投資を行うということは「投資先の企業群もしくは企業を所有する」という行為であり、所有した企業が毎年お金を稼ぎ、その稼いだお金を蓄えていくからです。

毎年稼いだお金は、みんなに均等に配分するか(配当金)、内部留保という形で企業に蓄えられ、経営者が再投資してくれるのです。

従って徐々にパイは増えていきます。


このように理解すれば、プラスサムゲームは期待利益がプラスの行為であり、堅実な投資であることがわかります。


上場投資信託、株式投資でもギャンブルになってしまう場合

ただし、上場投資信託や株式投資であっても、ゼロサムゲーム(期待収益が0)になってしまう行為があります。

それはデイトレのような短期売買です。例えば、「株式と購入し1時間後に売却する」という行為を考えてみましょう。

当然ながら、ほとんどの企業は1時間では企業利益を出せません。

つまりサム(総量)の変化が0の状態で投資を繰り返すことになります。

この場合、あなたが仮に1万円儲けたとしたら、だれかが1万円損しています。

逆に、あなたが1万円損したら、誰かが1万円得しているのです。

この行為は確率論的に利益は0に収束していきます(売買手数料がかさむ分、実質はマイナスサムゲーム)。

従って、購入者全員が儲けることは不可能という意味で、この行為はギャンブルに近いと言えるでしょう。

このように考えれば、投資をギャンブルにするか否かは、金融商品の種類とやり方によって変わるといえます。

要点をまとめると下記です。

<まとめ>
宝くじ、パチンコ       ⇒ マイナスサムゲーム⇒ ギャンブル
短期の株式・上場投資信託売買 ⇒ ゼロサムゲーム  ⇒ ギャンブル

中長期の株式・上場投資信託売買⇒ プラスサムゲーム ⇒ 堅実な投資




繰り返しになりますが、もし、これを理解しないで投資すれば、いずれゼロサムゲームに参加してしまい、資産が減る可能性が高いといえるでしょう。


2.それでも投資をやるべき理由

一生使えるスキルになる

投資の技術や心構えは、きちんと学びされすれば習得可能です。

そして一度身につければ、生涯役立つスキルとなります

いかに世の中が技術革新で変わろうとも、資本主義社会が続く限り、各企業(群)や債券に投資する機会は続くからです。

あなたが大学で学んだ専門性が運悪く廃れようとも、きちんと学んだ投資の技術や心構えは決して廃れません。

あなたが病気になったり80歳を過ぎたとしても、頭が働いている限り、利益を出すことは可能なのです。

※ウォーレンバフェットは89歳の今も投資家として現役です

若いうちに始めた方が有利

投資は期間が長いほど、リターンが大きくなります。

複利効果が働くからです。

リターンと投資期間の関係は、はじめは直線的でつまらないように感じますが、途中から2次曲線的に増加していき、次第にワクワクできるレベルに変化していきます。

従って、早く始めれば始めるほど将来的に有利になります。

投資は車の運転と一緒/訓練すれば事故なく遠い場所へ行ける!

投資は車の運転と同じです。

もしも、家族を乗せていきなり無免許で運転すれば、事故を起こして自分と家族が死んでしまうリスクが高いです。

しかし、だからといって「車を運転するのはリスクが高い! 今後の旅行は必ず徒歩で行く!」という人がいたらどう思いますか?

旅行先が300km先だったら、とてつもなく時間がかかります。

「何てもったいない!教習所に通って免許とってから行ったらいいじゃん。遠出できないじゃん。」と多くの人が感じるのではないでしょうか。

投資もこれと同じです。

確かに投資は、やり方を間違えると危険なのですが、それでも将来的に大きな利益に育てるチャンスを失うのはもったいないです。

車の運転に教習所で学ぶべき内容があるように、投資にも学ぶべき内容があるのです。


まとめ

投資がギャンブルになるケース、賢明な投資になるケースを説明しました。

結局は、金融商品の種類とやり方によって変わります。

投資を始めるなら、正しい投資方法を学んでから始めることをおススメします。

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